
- KURUMI(RODEO CROWNS ストアマネージャー)
- くるみ|人気ブランド『RODEO CROWNS』のオフィシャルスタッフにして、イオンモール白山店のストアマネージャー。プライベートでは自身と同じくファッション好きのパートナーと2022年3月に入籍、2024年11月にZERO-CUBEを新築。Instagramでは日々のコーディネートにとどまらず、自宅のインテリアも積極的に発信している。
- Instagram - @ kurumi.816
家づくりの始まりは、率直な“かっこよくない?”。
人気ブランド『RODEO CROWNS』のスタッフを務めるKURUMIさんは、言うまでもなくファッション好き。彼女がいかに洋服を愛し、いかにファッションを楽しんでいるかはInstagramのフィードにもありありと表れ、フォロワー数は1万人以上。程良く力の抜けたカジュアルさのなかにも、確かににじむセンスが多くの人を惹きつける。
「私はもちろん、夫もお洋服が大好き。実は、出会いの場所も私が販売員を務めるお店だったんです。私がお洋服に興味がなく、ショップ店員になっていなかったとしたら、夫との出会いはなかったかもしれません(笑)」
ファッション好きな夫妻だけに、住まい選びもファッション感覚。2人は2022年に結婚した後、約2年間のアパート暮らしを経て、2024年11月にマイホームを新築。そのきっかけも洋服選びさながらに「かっこいい」が出発点。
「平屋建てにするか2階建てにするか、規格住宅なのか、それとも注文住宅か…。それすら決める前、工務店さんのホームページを見ていた夫の“この家、かっこよくない?”が始まりです。そもそも好きなモノが似ているので、私も第一印象から“これだ!”と思いました。四角くてスタイリッシュで、いわゆる普通の家とは違う感じ」
目指したのは、自分たちのセレクトした家具が似合う家。
夫妻の心を射止めたのは、ガルバリウム鋼板の外壁が目を引くZERO-CUBE。しかし、ひとつの“これだ!”だけでは終わらないのが家づくり。それは洋服も同様にメインとする1着を決めたなら、シューズを合わせ、バッグを吟味し、アイウェアの有無を決め、全体を抜かりなくコーディネートしたくなるのがファッション好きのサガ。
「家に合う家具を選ぶのではなく、自分たち好みの家具が似合う家にしたい。マイホームを建てたら、あれを置こう、これを置こうって、家づくりに乗り出す前から理想の家具をチェックしていたんです。賃貸のおうちだと、家具をコーディネートするにも限界がありますよね。それが今では、私たちが理想とする家具や雑貨がぴたりとハマります」
例えば、リビングの壁の色にペールグレーをセレクトしたのも、夫妻が好むストリート系のアイテムを際だたせるため。鮮やかなイエローのシェルチェアも、そこに腰掛けたカーミットのぬいぐるみも、さらには原色のレッドを基調としたシュプリームのロゴも、落ち着いたニュアンスの壁におのずと映え、部屋にポップなアクセントを添えている。
洋服好きは変わらない、だからクローゼットを象徴に。
「ヘリンボーンの床にダークグレーの階段やダクトレール、それにダイニングキッチンにセットした大ぶりの照明も譲れなかったポイントです。どれもインダストリアルなデザインが、私たちが好きなテイストにハマると思って」
表情豊かにデザインされた床も、工業的なマテリアルの階段やダクトレールも、空間に抜群のインパクトをもたらすランプシェードも、KURUMIさんが挙げたどれもがインダストリアルなデザインが光るZERO-CUBE WAREHOUSEからプラスした要素。夫妻はライフスタイルの中心にある “ファッション”をキーワードに心惹かれる要素をセレクトし、自分たちの“好き”のピースの一つひとつを組み合わせるように住まいの装いをコーディネートしている。
「私も夫もストリートカジュアルが大好き。もしかすると今後は少しずつ、それぞれの好きなテイストが変化していくかもしれません。でも、私も夫もファッション好きであることは、この先もずっと変わらない。この家のシンボルとしてLDKと隣り合わせにクローゼットを配置したのも、お洋服が夫婦に共通した変わらない趣味だからです」
そう。KURUMIさん夫妻の住まいは、クローゼットがシンボルの家。暮らしの中心となるリビングから扉なくつながるウォークインクローゼットは、まさにストリートカジュアルな面持ち。コンクリートが剥き出しの壁にエイジングを利かせたウッドラックが古着屋顔負けの表情を見せ、クローゼットを眺めているだけでも気分が上がる。
「やっぱり、大好きなモノは目に着く場所に置いておきたいですよね。なので“見せる収納”はアパート暮らしのころから意識していたんです。例えば、ハンガーに吊して収納するときは、虹色のグラデーションを意識しながら並べるときれいな見栄えになります。これは特に、古着屋さんのディスプレイでは定番のセオリーです」
一方、同じく“見せる収納”として玄関に設えた木製の有孔ボードには、ジャンルも色合いも異なるアイテムをレイアウト。この不規則さが空間にメリハリをもたらし、その見栄えはクローゼットと同様にショップさながら。アパレルスタッフならではの収納アイデアが随所に見え隠れし、ファッション好きのライフスタイルに溶け込んでいる。
“好き”は変わらずとも、暮らし方は変わっていくから。
「家のシンボルであるクローゼットはもちろん、お洗濯の動線を考慮したランドリールームの配置も、ミッドセンチュリーを意識した寝室もホテルライクな洗面も、マリンランプをセットした露出配管も、ここには私たちの好きなモノしかありません。新居に引っ越してから半年が経った今も、インテリアを眺めてはニンマリしてしまいます(笑)」
だからこそと言うべきか、KURUMIさんは「私も夫も物欲が止まりません」と苦笑交じり。シルエットや色彩のバランスを見ながら足し算と引き算を繰り返し、納得のいくコーディネートを考え抜くことの醍醐味はファッションも家づくりも変わらず、気になるアイテムを物色しては買い求め、新たな装いに変化させる楽しみに終わりはない。
「最近はお出掛けをすると、ついついインテリアショップに立ち寄ってしまいます。でも、私も夫も本来はアウトドア派。玄関の脇に土間のシューズクロークを設けたのも、今後、キャンプ道具を増やしていくためです。それにいつか子どもができたらライフスタイルも変わるだろうし、私たちのファッションの好みも変わっていくかもしれないし」
その終わらない家づくりに寄り添うのが『LIFE LABELの家づくりアプリ』。LIFE LABELの住宅に暮らす人たちのライフスタイルがアーカイブされ、ハッシュタグを活用すれば、好みのテイストに応じた写真を抽出できる。
このアプリを味方にしたなら、KURUMIさん夫妻のように自分たちのライフスタイルに合わせた住まい選びが可能に。アプリにアーカイブされた写真や記事から“好き”の要素をピックアップし、内壁や外壁も、照明や家具のデザインもコーディネートするようにインテリアを組み合わせていけば、まさにファッション感覚の家づくりが待っている。
- Photo/Yukiko Tonami
- Text/Kyoko Oya
POPULAR CONTENTS 人気記事
-
2025.04.25
好きな暮らしから見つかる、自分らしい家。| FIND & SELECT vol.1
-
2025.05.30
“好き”のピースをコーディネートする、ファッション感覚の家づくり。
-
2024.12.12
ミッドセンチュリーの時代に建てられた、アイクラー・ホームに憧れて。
-
2025.03.31
Sunny Track Houseから始まる、サウナーグラドル園都のNICE LIFE!
-
2025.04.10
インナーガレージに趣味を詰め込む。家づくりのサンプリング5選。
-
2024.11.05
服だらけの異空間広がる、アパレルディレクターの住まいの“真ん中”。
ライフレーベル「私たちに
ついて もっと 知りたい…?そんなこと
言わずに 聞いてください…あきらめて
ハイって 答えましょうよ」